シマカンギク
島寒菊
(キク科)
Chrysanthemum indicum
原産地:日本(近畿以西)、中国、朝鮮半島、インド
平均的開花期: 10月下旬 - 11月下旬
植栽場所: (2) 漢方薬原料植物区
頭花 生薬名: キクカ (菊花)
第十八改正日本薬局方 収載
漢方処方用薬:頭痛、眩暈等を呈する疾患(釣藤散ほか)
【成分】 精油(カンフォール)等
性質:多年草
西日本の山間部の谷沿いなどに多く分布します。和名に反して、島嶼にはあまりありません。
晩秋に、鮮黄色の頭花を多数咲かせます。
日本薬局方において、キクとともに、生薬キクカの基原植物となっています。
本種シマカンギクより調製したキクカを野菊花とすることもあります。
別名のアブラギクは、長崎でこの花を油に浸したものを傷薬としていたことからといわれます。