ラシャカキグサ
羅紗掻草
(マツムシソウ科)
Dipsacus fullonum subsp. sativus
原産地:栽培種。欧州の野生種のオニナベナから作られたとされる
平均的開花期: 7月下旬 - 9月下旬
果実: 9月中旬 - 10月中旬
植栽場所: (5) 民間薬原料植物区
頭状果序
ラシャ(羅紗)の起毛
性質:二年草
夏に円筒形の頭状花序を出します。花序には、とがった苞葉が密生しています。
その後結実して果序となり、これを収穫、乾燥して、ラシャ(羅紗:帽子、上着、ビリヤード台などに用いる厚い毛織物)をけばだてるのに用います。
本種は、ヨーロッパから西アジア原産の越年草ないし二年草であるオニナベナから改良された植物で、オニナベナでは比較的まっすぐな棘が、本種では鉤状に曲がって、より「羅紗掻き」に適した形状になっています。
二年草で、生育2年目に茎を立ち上げて開花します。当園では2箇所に植えています(1年目と2年目)。
花が咲くのは2年目の株です。1年目の株は根生葉を広げたロゼットの姿をしています。
■トゲに注意!
花序・果序だけでなく葉脈や茎にもトゲがありますので、観察の際はご注意ください。