イヌサフラン
(ユリ科)
Colchicum autumnale
原産地:ヨーロッパ、北アフリカ
平均的開花期: 9月上旬 - 10月中旬
植栽場所: (7) 製薬原料植物区
種子 生薬名: コルヒクム子
痛風の治療、植物染色体倍加に用いられるコルヒチンの製造原料
【成分】 アルカロイド(コルヒチン)
球茎 生薬名: コルヒクム根
痛風の治療、植物染色体倍加に用いられるコルヒチンの製造原料
【成分】 アルカロイド(コルヒチン)
性質:多年草
地下に球根(鱗茎)があります。
秋、地中から長い花筒を出してピンクの花を咲かせます。花が美しく、コルチカムの名で観賞用に栽培されることがあります。
葉は、冬の終わりから春に現れ、夏に枯れます。
植物全体に、アルカロイドのコルヒチンを含有しており、誤食すると嘔吐、下痢、呼吸麻痺などの中毒症状が起きます。
葉の芽生えが、ギボウシやギョウジャニンニクに似ており、山菜と間違えて誤植する事故が発生しているので、注意が必要です。
球根もジャガイモと間違えて食べて中毒した事例があります。