ハシリドコロ
走野老
(ナス科)
Scopolia japonica
原産地:日本、朝鮮半島
平均的開花期: 3月下旬 - 4月下旬
植栽場所: (7) 製薬原料植物区
根茎、根 生薬名: ロートコン (莨菪根)
第十八改正日本薬局方 収載
ロートエキス(鎮痙薬)、臭化水素酸スコポラミン等の製造原料
【成分】 アルカロイド(ヒヨスチアミン等)
性質:多年草
山地の沢沿いの樹林下に生育する多年草です。
早春に芽生え、ほどなく花を咲かせ結実し、6月頃になると地上部は枯れて姿を消します。
直射日光を嫌うので、当園では遮光下で栽培しています。
植物全体、特にその芽、葉にもスコポラミン、ヒヨスチアミンなどの副交感神経を麻痺させるアルカロイドが含まれ、誤食すると嘔吐、けいれん、昏睡、呼吸停止などの中毒症状が起きます。
芽生えの頃はフキノトウなどに似ており、誤食による中毒の事例が発生しています。