フユザンショウ
(ミカン科)
Zanthoxylum armatum var. subtrifoliatum
原産地:本州関東地方以西、九州
平均的開花期: 5月中旬 - 5月下旬
植栽場所: (9) 染料香料植物区 (13) 林地
成熟した果皮 生薬名: ショクショウ (蜀椒)
日本薬局方外生薬規格 収載
健胃・止痛
(薬用以外)香辛料
【成分】 辛味成分(サンショオールなど)
性質:常緑低木
関東地方以西の、比較的温暖な地域の山地に自生します。
雌雄異株で、花はおおむね5月頃咲きます。
羽状複葉の葉軸に「翼」(よく=ヒレのような葉状の部分)をもつのが特徴で、この特徴を示すのは、日本産の樹木では他にヌルデ(ウルシ科)など、かなり少数です。
サンショウに比べて香味が少ないため利用される機会の少なかった植物ですが、生薬「ショクショウ」の基原植物として、日本薬局方外生薬規格(局外生規)2015から、収載されるようになりました。
半常緑(半落葉)の樹木で、冬も一部の葉が残ることから、「冬山椒」の名がついたようです。
葉が落ちたところの葉痕が「顔」のように、また葉痕のすぐ上にある冬芽が「帽子」のように見えます。
■トゲに注意してください。
大きなトゲが対生しています。