ウツボグサ
靭草
(シソ科)
Prunella vulgaris var. lilacina
原産地:日本(北海道から九州)、東アジア
平均的開花期: 5月下旬 - 7月中旬
植栽場所: (5) 民間薬原料植物区
花穂(かすい) 生薬名: カゴソウ (夏枯草)
第十八改正日本薬局方 収載
利尿、消炎作用があり、腎炎・膀胱炎・浮腫(むくみ)等の薬方に配合。民間では口内炎や扁桃炎に用いる
【成分】 トリテルペン配糖体(プルネリン)など
性質:多年草
山野の日当たりのよい場所に生育する多年草で、夏のはじめに明るい紫色の花を咲かせます。都市近郊では近年、自生のウツボグサを見ることが難しくなっています。
ウツボとは、魚のウツボのことではなく、矢を入れるカゴのような道具の靭(うつぼ)のことで、花序の形がそれに似ていることによります。
学名の変種名 lilacina は、「ライラック色の」の意味で、花の色について表現しています。