ケシ
罌粟、芥子
(ケシ科)
Papaver somniferum
原産地:西アジア(インド~小アジア)とされる
平均的開花期: 5月上旬 - 5月下旬
植栽場所: (6) ケシ・アサ試験区
乳液 生薬名: アヘン末 (阿片末)
第十八改正日本薬局方 収載
鎮痛、鎮咳薬の製造原料
【成分】 アルカロイド(モルヒネ、コデイン)
種子を除いた蒴果 生薬名: オウゾクコク (罌粟穀)
鎮痛、鎮咳薬の製造原料
【成分】 アルカロイド(モルヒネ、コデイン)
種子 生薬名: オウゾクシ (罌粟子)
食用(七味唐辛子など)、製菓用(あんパンのトッピング等)
性質:越年草
白花であへん収量の多い「一貫種」
紫色の花を咲かせ、やはりあへん採取用の「トルコ種」
一重咲きや八重咲きの園芸種などがあります。
いずれも、法により栽培が規制されている「けし」です。
草丈1m~1.5mほどになり、葉は茎を抱くようにつき、ほとんど無毛です。
罌は容器の「かめ」の意味で、罌粟は蒴果の中の種子を「かめに入った粟の粒」に例えた表現です。
ケシ、アツミゲシは麻薬の原料となるモルヒネを含羞しているため、「あへん法」により栽培等が禁止されている「けし」です。
見つけた場合、ご自分で引き抜いたり切り取ったりしないで、東京都薬用植物園へお問い合わせいただくか、東京都保健所までご連絡ください。