公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
ジャショウシ (蛇床子)
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Cnidium Monnieri Fruit 生薬ラテン名 CNIDII MONNIERIS FRUCTUS
ジャショウシ
生薬名:ジャショウシ
Cnidium monnieri
植物名:Cnidium monnieri
基原 Cnidium monnieri Cusson (Umbelliferae セリ科)の果実
調製 少し日干しし,炒って用いる.
産地 中国東北部,モンゴル,ロシア(シベリア),韓国
性状 楕円体の双懸果で,しばしば分離している.長さ2 ~ 3 mm,幅1 ~ 2 mm,外面は淡褐色~褐色を呈し,各分果には通例5本の翼状を呈する隆起線がある.分果の接合面はほぼ平らである.
特異なにおいがあり,かめば特異な香気があり,後にやや麻痺性である.
成分
選品 つぶして,香りの強いものが良い.
適応 強壮,催淫作用があり,陰萎及び婦人陰部のかゆみなどに応用する.
漢方
処方例

蛇床子湯(じゃしょうしとう)
蛇床子,当帰,苦参,威霊仙の組み合わせにより,かゆみ,痛み,ただれの改善を期待して,陰部のかゆみ及びたむしに外用する.

貯法 密閉容器
備考 植物はオカゼリとも呼ばれ,和蛇床子はヤブジラミ Torilis japonica (Houtt.) DC. (Umbelliferae セリ科)の果実である.

情報更新日 2022/05/13

▲このページの最上部へ