公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
インヨウカク (淫羊藿)
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Epimedium Herb 生薬ラテン名 EPIMEDII HERBA
インヨウカク
生薬名:インヨウカク
キバナイカリソウ,イカリソウ,Epimedium pubescens,Epimedium brevicornu,Epimedium wushanense,ホザキイカリソウ,トキワイカリソウ
植物名:キバナイカリソウ,イカリソウ,Epimedium pubescensEpimedium brevicornuEpimedium wushanense,ホザキイカリソウ,トキワイカリソウ
基原 キバナイカリソウEpimedium koreanum Nakai,イカリソウEpimedium grandiflorum Morren var. thunbergianum Nakai,Epimedium pubescens Maximowicz,Epimedium brevicornu Maximowicz,Epimedium wushanense T. S. Ying,ホザキイカリソウ Epimedium sagittatum Maximowicz 又はトキワイカリソウ Epimedium sempervirens Nakai(Berberidaceae メギ科)の地上部
調製 5月~夏に,葉と茎を根元から刈り取り,日陰で乾燥させる.
産地 中国(湖北,四川,浙江,陝西,湖南,遼寧,広西,山西省),朝鮮半島,日本各地
性状 茎及び 1 ~ 3回三出複葉からなる.小葉は卵形 ~ 広卵形又は卵状ひ針形,長さ 3 ~ 20 cm,幅 2 ~ 8 cm で,小葉柄は長さ 1.5 ~ 7 cm である.先端は鋭くとがり,辺縁には長さ 0.1 ~ 0.2 cm の刺毛がある.基部は心臓形 ~ 深心臓形で,三小葉の側葉では非対称である.表面は緑色 ~ 緑褐色でときに艶があり,裏面は淡緑色 ~ 淡灰緑褐色を呈し,しばしば有毛で,葉脈が顕著である.質は紙質か又は革質である.葉柄及び茎は円柱形で淡黄褐色 ~ 帯紫淡緑褐色を呈し,折りやすい.
僅かににおいがあり,味は僅かに苦い.
成分 フラボノイド配糖体: icariin(日局18確認), des-O-mrthylicarin, β-anhydroicariin, epimidine A ~ C
リグナン: l-olivil, icariresinol
その他:タンニン,脂肪酸など
選品 緑色の濃い新しい葉のものが良い.
適応 強精・強壮薬としてインポテンツ,腰膝軟弱,半身不随に用いる.一般に酒に浸して服用する.
漢方
処方例
漢方処方には用いられていない

貯法 密閉容器

情報更新日 2022/05/14

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