新常用和漢薬集
名称 |
センナ
第十八改正日本薬局方 収載
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英名 | Senna Leaf | 生薬ラテン名 | SENNAE FOLIUM |
生薬名:センナ |
植物名:Cassia angustifolia,Cassia acutifolia |
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基原 |
Cassia angustifolia Vahl 又はCassia acutifolia Delile (Leguminosae マメ科)の小葉 換算した生薬の乾燥物に対し,総センノシド[センノシドA (C42H38O20:862.74)及びセンノシドB (C42H38O20:862.74)] 1.0%以上を含む |
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調製 | 開花前に葉を摘み取って乾燥し,葉の大小と品質の優劣に従って等級を分け,プレスにかけて包装する. | ||
産地 |
≪チンネベリー・センナ≫ インド南端西ガード山系の東斜面のチンネベリー地方(ケララ州・栽培品),及びラムナッド地方(マドラス州・野生品)の湿地帯及び乾燥地帯・少量をマズラ平原,トリチンノポリ・サレム地方(野生品)に産する. ≪アレキサンドリア・センナ≫ エジプト,スーダン及びサハラ地方など,生産地はヌビア及びセンナール地方で品質的には優良なものが産出される.ナイル沖中流地方(野生)で産する.なお,アフリカ産 Cassia 属4種についての報告がある. [備考参照] |
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性状 |
ひ針形~狭ひ針形を呈し,長さ1.5 ~ 5 cm,幅0.5 ~ 1.5 cm,淡灰黄色~淡灰黄緑色である.全縁で先端はとがり,葉脚は非相称,小葉柄は短い.ルーペ視するとき,葉脈は浮き出て,一次側脈は辺縁に沿って上昇し,直上の側脈に合一する.下面はわずかに毛がある. 弱いにおいがあり,味は苦い. |
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成分 |
dianthrone 配糖体:sennoside A(日局18確認,定量), B, C, D, G anthraquinone 誘導体:rhein, aloe-emodin, chrysophanol 及びそれらの配糖体 その他:naphthalene 誘導体, flavonol 誘導体のkaempferol 及びその配糖体 |
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選品 |
色の青々とした葉のみで枯葉や葉柄の混じってないものが良い. また,センナ特有の香気が高く,粘液性の甘味と伴に後味が少し苦くて「いがらい」ものが良い. |
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適応 | 緩下薬として便秘,腹満,腹痛に用いられる. | ||
漢方 処方例 |
漢方処方には用いられていない. | ||
貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
一般的にCassia angustifolia Vahl をチンネベリー・センナ,Cassia acutifolia Delileをアレキサンドリア・センナという. 古くアラビアの医師によって使用された生薬で,欧米諸国では繁用している緩下薬である. 日局には第一版より収載され,専らインドから輸入している. その果実senna pod も欧米では薬局方に収載され,日本の市場でも同じく緩下薬として利用されている. |
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情報更新日 2022/05/13 |