新常用和漢薬集
名称 |
センブリ
(当薬)
第十八改正日本薬局方 収載
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英名 | Swertia Herb | 生薬ラテン名 | SWERTIAE HERBA |
生薬名:センブリ |
植物名:センブリ |
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基原 |
センブリSwertia japonica Makino (Gentianaceae リンドウ科)の開花期の全草 定量するとき,換算した生薬の乾燥物に対し,スウェルチアマリン(C16H22O10:374.34)2.0%以上を含む |
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調製 | 秋の開花期に全草を採取し,手早く乾燥する. | ||
産地 | 日本(長野,高知県など) | ||
性状 |
花,対生する葉,茎及び通例短い木質の根からなり,長さ10 ~ 50 cmである.茎は方柱形で,径約2 mm,しばしば分枝する.葉及び茎は暗緑色 ~ 暗紫色又は黄褐色で,花は白色 ~ 類白色,根は黄褐色を呈する.水に浸してしわを伸ばすと,葉は線形 ~ 狭ひ針形で,長さ1 ~ 4 cm,幅0.1 ~ 0.5 cm,全縁で無柄である.花冠は5深裂し,裂片は狭長楕円形で,ルーペ視するとき,内面の基部に2個の楕円形の蜜腺が並列し,その周辺はまつ毛状を呈する.雄ずいは5個で,花冠の筒部から生じ,花冠の裂片と交互に配列する.花柄は明らかである. 僅かににおいがあり,味は極めて苦く,残留性である. |
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成分 |
セコイリドイド配糖体(苦味成分):swertiamarin(日局18確認,定量), sweroside, gentiopicroside, amarogentin, amaroswerin キサントン誘導体:swertianin, swertianolinなど その他:トリテルペン及びその配糖体,フラボノイド,揮発成分など |
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選品 | 苦味の強いものが良い. | ||
適応 | 胃弱,食欲不振,胃部・腹部膨満感,消化不良,食べ過ぎ,飲み過ぎ,胃のむかつきに,服用する. | ||
漢方 処方例 |
漢方処方には用いられていない. | ||
貯法 | 密閉容器 | ||
備考 | 民間薬として使用される. | ||
情報更新日 2022/05/13 |