公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
トチュウ (杜仲)
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Eucommia Bark 生薬ラテン名 EUCOMMIAE CORTEX
トチュウ
生薬名:トチュウ
トチュウ
植物名:トチュウ
基原 トチュウ Eucommia ulmoides Oliver(Eucommiaceae トチュウ科)の樹皮
調製 樹齢15年以上で,伐採し収穫する.
産地 中国(四川,陜西,湖北,河南,貴州,雲南省)
性状 厚さ2 ~ 6 mm の粗皮を除いた半管状又は板状の皮片である.外面は淡灰褐色 ~ 灰褐色で粗雑であるが,ときにコルク層が剥離され赤褐色を呈することもある.内面は暗褐色 ~ 褐色を呈し,平滑で細かい縦線があり,折ると白絹様のグッタペルカ(熱可塑性のゴム様物質)の糸が出る.
僅かに特異なにおい及び味がある.
成分 リグナン:pinoresinol diglucoside
モノテルペン:eucominndol
イリドイド:eucommiol
選品 肥厚し,折ると良く白糸が出るものが良い.
適応 強壮・鎮痛作用があり,肘関節の障害・血圧降下を改善する目的で薬方に配合される.
漢方
処方例

大防風湯
構成生薬のうち,杜仲・防風・羌活の組み合わせにより,下肢が麻痺して,痛むのを止める.

貯法 密閉容器
備考 神農本草経の上品に収載されている.茶として葉を使用している.

情報更新日 2022/05/13

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