新常用和漢薬集
名称 |
ニクジュヨウ
(肉蓯蓉)
第十八改正日本薬局方 収載
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別名 | ニクジュウヨウ | ||
英名 | Cistanche Herb | 生薬ラテン名 | CISTANCHIS HERBA |
生薬名:ニクジュヨウ |
植物名:Cistanche salsa,Cistanche deserticola,Cistanche tubulosa |
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基原 |
1) Cistanche salsa G. Beck, 2) Cistanche deserticola Y. C. Ma 又は3) Cistanche tubulosa Wight (Orobanchaceae ハマウツボ科)の肉質茎 ただし開花したものでは花序を除く |
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調製 | 秋頃,根及び根茎を掘りあげ,泥土,地上部,ひげ根を取り除いた後,乾燥する. | ||
産地 | 中国 | ||
性状 |
1) Cistanche salsa に由来 偏平な円柱形で,長さ5 ~ 25 cm,径1 ~ 2.5 cmである.一端はやや細くなり湾曲しているものが多い.外面は褐色 ~ 黒褐色を呈し,肉質の鱗片で覆われる.質は肉質で充実し,やや柔らかく油性を帯び,折りにくい.折面は黄褐色 ~ 褐色を呈し,淡褐色の維管束が波状の環を形成する. 特異なにおいがあり,味は僅かに甘く,後に僅かに苦い. 2) Cistanche deserticola に由来 偏平な円柱形で1)と同様であるが,大形で長さ5 ~ 50 cm,径1 ~ 8 cmである. 特異なにおいがあり,味は僅かに甘く,後に僅かに苦い. 3) Cistanche tubulosa に由来 偏平な紡錘形 ~ 円柱形で,やや湾曲し,長さ5 ~ 25 cm,径2 ~ 9 cmである.外面は褐色 ~ 黒褐色を呈し,肉質の鱗片で覆われる.質は緻密で堅く,折りにくい.折面は淡灰褐色 ~ 黄褐色を呈し,黄白色の維管束が全体に散在する. 特異なにおいがあり,味は僅かに甘く,後に僅かに苦い. |
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成分 | フェニルエタノイド配糖体:cistanoside A, cistanoside C, cistanoside F, echinacoside, syringalide A 3'-α-l-rhamnopyranoside, tubuloside A, tubuloside B, 2'-acetylacteoside, verbascoside (acteoside)(日局18確認), acteoside isomer | ||
選品 | 良く肥大して,りん片が整い,黒褐色で湿った感じのものが良い. | ||
適応 | 強壮・強精 | ||
漢方 処方例 |
漢方処方には用いられていない. | ||
貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
国内に自生するオニク Boschniakia rossica の全草を基原とするものは,日本薬局方外生薬規格2022において「ワニクジュヨウ」として規定されている. verbascoside (ベルバスコシド):一般的成分名としては,アクテオシド(acteoside)が広く用いられるが,日本薬局方の「ニクジュヨウ」の確認試験では,確認成分名として論文収載時期の早いベルバスコシドを用いている. |
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情報更新日 2022/05/16 |