新常用和漢薬集
名称 |
ガジュツ
(莪蒁,莪朮)
第十八改正日本薬局方 収載
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英名 | Curcuma Rhizome | 生薬ラテン名 | CURCUMAE RHIZOMA |
生薬名:ガジュツ |
植物名:ガジュツ |
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基原 | 1) ガジュツCurcuma zedoaria Roscoe,2) Curcuma phaeocaulis Valeton又は3) Curcuma kwangsiensis S.G.Lee et C.F.Liang(Zingiberaceae ショウガ科)の根茎を,通例,湯通ししたもの | ||
調製 | 地上部が枯れた晩秋から初冬にかけて根茎を掘り取り,細根や土砂を除去する.通例,湯通しした後,日陰で乾燥させる. | ||
産地 | ベトナム,タイ,ミャンマー,中国南部,台湾,日本(屋久島,種子島)など | ||
性状 |
ほぼ卵形 ~ 長卵形,又は円錐形を呈し,長さ2 ~ 8cm,径1.5 ~ 4 cm である.外面は灰黄褐色 ~ 灰褐色で,節は環状に隆起し,節間は0.3 ~ 0.8 cmで,根の跡及び分枝した根茎の跡からなる小隆起がある.質は堅い.横断面は皮層と中心柱が明瞭で,皮層は厚さ2 ~ 5 mm である.横断面の色は,1) Curcuma zedoaria に由来するものは灰褐色,2) Curcuma phaeocaulis に由来するものは淡黄色 ~ 灰黄色又は淡黄緑色 ~ 灰黄緑色,3) Curcuma kwangsiensis に由来するものは帯紫褐色 ~ 暗紫褐色で,ときに光沢がある. 特有なにおいがあり,味は辛くて苦く,かめば清涼感がある. |
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成分 |
精油:0.5 ~ 1.5 % セスキテルペノイド: zederone(日局18確認), curcumenol(日局18確認), curcumenone(日局18確認), furanodiene, furanodienone, curzerenone, dehydrocurdionete, germacrone, furanogermenone, (4S,5S)-(+)-germacrone, 4,5-epoxide, zedoarol, 13-hydroxygermacrone, curzeone, curcumen モノテルペノイド:1,4-cineole, α -pinene, d-camphene |
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選品 | よく肥大し,内部のしまった,香りのよい新しいものが良い. | ||
適応 | 活血,理気,止痛,健胃,胆汁分泌促進作用があり,消化不良による腹部の腫瘤や腹痛,胸痛,月経痛,月経閉止,打撲傷などに用いる. | ||
漢方 処方例 |
散腫潰堅湯 |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
第十七改正日本薬局方第一追補で漢字表記,英名,ラテン名,基原植物,性状に修正が有った. 日本では主に一般薬に配合されている. |
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情報更新日 2022/08/02 |