公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
ゲンノショウコ
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Geranium Herb 生薬ラテン名 GERANII HERBA
ゲンノショウコ
生薬名:ゲンノショウコ
ゲンノショウコ
植物名:ゲンノショウコ
基原 ゲンノショウコGeranium thunbergii Siebold et Zuccarini(Geraniaceae フウロソウ科)の地上部
調製 野生又は栽培の花期直前の地上部を採取し,葉が落ちないように陽乾する.
産地 日本(徳島,富山,滋賀県など),韓国,中国
性状 茎及びこれに対生した葉からなり,茎は細長く緑褐色,葉は掌状に3 ~ 5裂し,長さ2 ~ 4 cm,灰黄緑色 ~ 灰褐色を呈する.裂片は長楕円形 ~ 倒卵形で,その上部の辺縁に鈍鋸歯があり,葉柄は長い.茎,葉共に軟毛がある.
僅かににおいがあり,味は渋い.
成分 フラボノイド:quercetin, kaemferitrin
その他:タンニン(葉約20 %, 全草約5 %), geraniinなど
選品 緑色の葉が多く付き,根を含まず,開花した花が少ないものが良い.
適応 1. 止潟・整腸 
2. 便秘
漢方
処方例
漢方処方には用いられていない.

貯法 密閉容器
備考 漢字では「現証拠」,「現の証拠」で,服用すると確かに効き目が現れることから付けられた名称.
民間薬として使用される.

情報更新日 2022/05/13

▲このページの最上部へ