新常用和漢薬集
名称 |
アロエ
第十八改正日本薬局方 収載
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別名 | ロカイ | ||
英名 | Aloe | 生薬ラテン名 | ALOE |
生薬名:アロエ |
植物名:Aloe ferox Miller,Aloe africana Miller,Aloe spicata Baker,これらの雑種 |
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基原 |
主としてAloe ferox Miller又はこれとAloe africana Miller又はAloe spicata Bakerとの種間雑種 (Liliaceae ユリ科)の葉から得た液汁を乾燥したもの 定量するとき,換算した生薬の乾燥物に対し,バルバロイン4.0%を含む |
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調製 | 採取した葉の切り口から出てくる汁液を貯留し,これを天日または加熱して乾燥,固形化する. | ||
産地 | 南アフリカ | ||
性状 |
黒褐色 ~ 暗褐色の不整の塊で,外面はときに黄色の粉で覆われ,破砕面は平滑でガラス様である. 特異なにおいがあり,味は極めて苦い. |
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成分 |
アンスロン配糖体:barbaloin(日局18確認,定量), aloinoside A, B アントラキノン:aloe-emodin, chrysophanol |
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選品 | 色の黒い,光沢のある,肌の細かい質の堅い渋みのある苦いものが良い. | ||
適応 | 清熱・瀉下作用があり,便秘・胃炎・口内炎に使用する.また,外用でやけど・虫刺され・湿疹・あかぎれに使用する. | ||
漢方 処方例 |
当帰蘆薈丸(トウキロカイガン) 高血圧症,自律神経失調症,急性結膜炎などに用いる. |
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貯法 | 密閉容器 | ||
備考 |
アロエはアラビア語の苦味を意味し,唐時代には「ロエ(蘆会)」として,中国にわたり,日本へは鎌倉時代に伝えられ,「ロカイ」と読まれる. 庭などによく栽培され,民間で薬用にするアロエ(別名 医者いらず)はキダチアロエ Aloe arborescens Millerであり,日本薬局方の「アロエ」とは異なる. 外用には皮をはいだ葉・またはその粘液を患部に塗布する. |
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情報更新日 2022/05/13 |