公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
サフラン
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Saffron 生薬ラテン名 CROCUS
サフラン
生薬名:サフラン
サフラン
植物名:サフラン
基原 サフラン Crocus sativus Linné(Iridaceae アヤメ科)の柱頭
調製 開花時に柱頭を採取し,乾燥する.
産地 日本(大分,熊本,鳥取,佐賀),イラン,スペイン,フランス,イタリアなど
性状 細いひも状で,暗黄赤色 ~ 赤褐色を呈し,長さ1.5 ~ 3.5 cm,3分枝するかまたは分離し,分枝する一端は広がり他方は次第に細まる.
強い特異なにおいがあり,味は苦く,唾液を黄色に染める.
成分 カロテノイド:crocin(日局18定量), crocetin digentiobiosyl ester(日局18確認), crocetin gentiobiosylglucosyl ester(日局18確認), crocetin diglucosyl ester(日局18確認)
苦味配糖体:picrocrocin
芳香精油成分:safranal
選品 色鮮やかにして,黄色部の少ないものが良い.
適応 ヨーロッパでは健胃・鎮静・通経薬.中国では生理を誘発し,生理痛や慢性の子宮の出血を軽減し,消化不良や腹痛に用いられる.
日本では民間薬として生理痛・生理不順に単味で用いられる.
漢方
処方例

貯法 遮光して密閉容器
備考 生薬製剤としては,他の婦人薬と共に配合される.
サフランの漢字は「蕃紅花」,「西紅花」を用いる.

情報更新日 2022/05/16

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