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東京都薬用植物園 ケシの開花状況【2023/04/17現在】
2023.04.18(火) 掲載
2023年(令和5年)は、サクラをはじめ各種の開花が早まっていますが、ケシの開花も例外ではなく、近年になく成長と花芽形成が早まっています。つきましては、例年4月最終週頃から本ウェブサイトにてご案内しております、東京都薬用植物園のケシ・アサ試験区におけるケシ属植物等の開花状況のご紹介を、1週間早めて開始いたします。
ケシ・アサ試験区の状況(4月17日)
画面手前がケシ(ソムニフェルム種)の各品種、その向こうの日除けの下にハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)、さらに奥にアツミゲシ(セチゲルム種)を植えています。
アツミゲシが咲き始めているほかは、現時点では未開花ですが、昨年までに比べると蕾の成長が早まっており、数日以内には咲き出す見込みです。
ケシ(ソムニフェルム種) *あへん法により栽培禁止
紫色の花を咲かせるトルコ種の蕾です。この蕾が上を向いたら、ほどなく開花です。ソムニフェルム種の特徴である「ほぼ無毛の茎と葉」「葉が茎を抱く」といった形態が見て取れます。
白い花の一貫種の蕾も育っており、数日遅れて開花が始まると見込まれます。
アツミゲシ(セチゲルム種) *あへん法により栽培禁止
赤紫色の品種です。1-2分咲き程度に開花が始まっています。
紫色の品種です。開花の進み具合は赤紫色品種と同様です。
ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種) *麻薬及び向精神薬取締法により栽培禁止
まだ蕾です。蕾の直下には「ハカマ」の由来である苞葉(ほうよう:bract)が目立ちます。
また、蕾の表面の毛が開出しない(=寝ている)点も、法による規制のないオリエンタルポピーとの区別点となります。