【新着情報・ご案内】
東京都薬用植物園 ケシの開花状況【2024/04/23現在】
2024.04.23(火) 掲載
2024(令和6)年のケシ類の開花見込について、植物園へのお問合せも増えてきておりますが、サクラの開花が遅かったことと同様、ケシ類についても成長がゆっくりとなっており、本格的な見頃まで少々日数を要する見込みです。東京都薬用植物園のケシ・アサ試験区におけるケシ属植物等の開花状況のご紹介を、本日より開始し、概ね1週間に1回程度、続報いたします。
ケシ・アサ試験区の状況(4月23日)
画面手前にアツミゲシ(セチゲルム種)が少し咲いています。その奥の高い支柱はアサ植栽区です。
さらに向こうの日除けの下にハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)がみられ、最も奥側がケシ(ソムニフェルム種)です。
ケシ(ソムニフェルム種) *あへん法により栽培禁止
紫色の花を咲かせるトルコ種のうち、もっとも成長した個体の蕾です。他の個体ではまだ蕾を確認できないものもあります。
白色の花を咲かせる一貫種では、まだ蕾を確認できておらず、昨年よりも開花が遅れる見込みです。
このほか、園芸種(園芸種と称するものも、あへん法により栽培禁止です)など、ソムニフェルム各品種の生育状況も同様です。
アツミゲシ(セチゲルム種) *あへん法により栽培禁止
赤紫色および紫色の品種です。1分咲き程度に開花が始まっています。まだ大部分が蕾の状態です。
ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種) *麻薬及び向精神薬取締法により栽培禁止
大部分が蕾で、1輪のみ開花しました。蕾の直下には、和名の「ハカマ」の由来である苞葉(ほうよう:bract)が確認できます。
花の色が深紅色であることと、花弁基部に、黒鉛筆で描いたような筋状の黒い模様をもつことも特徴です。
【外柵の開放】および【ケシのパネル展】
昨日4/22(月)より、ケシ・アサ試験区の外柵を開放しています。毎日9:30 - 16:00、5月15日(水)までの実施です。
この期間に合わせて、外柵には、法による規制対象の「けし」や対象外の「けし」についての説明パネル全14枚を展示しておりますので、どうぞご参照ください。