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【新着情報・ご案内】

東京都薬用植物園 ケシの開花状況【2024/05/24現在・今年度最終】

2024.05.25(土) 掲載

東京都薬用植物園のケシ・アサ試験区におけるケシ属植物の開花状況を、本ウェブサイトにてご紹介してまいりました。
今年度の開花状況ご案内は、今回をもって終了いたします。

ケシ・アサ試験区の状況(5月24日)
外柵の開放および「ケシのパネル展」は、5月15日で終了しました。

ケシ・アサ試験区の状況(5/24現在)

ソムニフェルム各品種がみえています。概ね結実し、「さく果」となっています。
手前にみえる小さな苗は、研修用に栽培している春播種の一貫種で、6月頃に開花が見込まれます。


ケシ(ソムニフェルム種) *あへん法により栽培禁止

ケシ(ソムニフェルム種・一貫種)

白い花の一貫種は、ほぼ花が終了。「さく果」が大きく成長し、鶏卵ほどのサイズとなっています。一貫種のものは縦長の卵形です。
さく果の表面に見える縦方向の黒い筋は、研究用にあへんを採取した跡です。採取したあへんは、法にもとづき全量を国へ収納します。


ケシ(ソムニフェルム種・園芸種)

園芸種のうち、赤色の八重咲きです。ほぼ開花終了です。
園芸種といっても我が国ではあへん法により栽培禁止です。


ケシ(ソムニフェルム種・ボスニア種)

晩生のソムニフェルム種である「ボスニア種」です。花はまだみられますが、さく果が増えてきました。
ボスニア種のさく果は、やや扁球形をしています。


アツミゲシ(セチゲルム種) *あへん法により栽培禁止

アツミゲシ(セチゲルム種)

おおむね開花期が終了しました。後方にみえる白い袋は、翌年の種子を採種するために、品種間の交雑を避けて自家受粉させるための覆いです。
アツミゲシもケシ同様に越年草であり、系統維持のためには種子の確保が必須ですので、このような作業が必要です。


ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種) *麻薬及び向精神薬取締法により栽培禁止

ハカマオニゲシ(ブラクテアツム種)

おおむね開花期が終了し、大部分が「さく果」となりました。
ハカマオニゲシは多年草ですので、「袋かけ」をして採種しなくても、系統が維持できます。

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