公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

新常用和漢薬集

名称
ヤクモソウ (益母草)
第十八改正日本薬局方 収載
英名 Leonurus Herb 生薬ラテン名 LEONURI HERBA
ヤクモソウ
生薬名:ヤクモソウ
メハジキ,Leonurus sibiricus
植物名:メハジキ,Leonurus sibiricus
基原 メハジキ Leonurus japonicus Houttuyn 又は Leonurus sibiricus Linné (Labiatae シソ科)の花期の地上部
調製 夏の開花期に採集し,日干し乾燥する.
産地 日本,中国
性状 茎,葉及び花からなり,通例,横切したもの.茎は方柱形で,径0.2 ~ 3 cm,黄緑色 ~ 緑褐色を呈し,白色の短毛を密生する.髄は白色で断面中央部の多くを占める.質は軽い.葉は対生し,有柄で3全裂 ~ 3深裂し,裂片は羽状に裂け,終裂片は線状ひ針形で鋭頭,又は鋭尖頭,上面は淡緑色を呈し,下面は白色の短毛を密生し,灰緑色を呈する.花は輪生し,がくは筒状で上端は針状に5裂し,淡緑色 ~ 淡緑褐色,花冠は唇形で淡赤紫色 ~ 淡緑褐色を呈する.
僅かににおいがあり,味は僅かに苦く,収れん性である.
成分 フラボノイド:rutin
アルカロイド:leonurin, leonurisine, stachydrine(日局18確認)
脂肪酸:linolric acid, linolenic acid
選品 茎が細く,質柔らかく,新鮮で緑色のものが良い.
適応 通経・収れん作用があり,婦人産後の止血・補精の目的で,薬方に配合される.
漢方
処方例

芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)・芎帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)
構成生薬のうち,益母草・当帰川芎牡丹皮など駆瘀血剤と配合され,瘀血を除き,腰痛・産後のおりもの・冷え症・生理不順を改善する.

貯法 密閉容器

情報更新日 2022/08/03

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