季節の花(東京都薬用植物園)
オオバナオケラ
(キク科)
撮影日 2023-09-30
植物のある場所 漢方薬原料植物区
オオバナオケラは、名のとおり頭状花序が大きく、オケラの倍ほどあって直径3-4cmに達し、色は紅紫色です。
第十八改正日本薬局方では、オオバナオケラの学名として Atractylodes macrocephala および別名として A. ovata を規定しています。しかし A. ovata の学名は、最近の図鑑や文献では日本在来のオケラ(和白朮の基原の方)に与えられるなど、一部混乱や乖離がみられるため、本種オオバナオケラを明示しうる学名としては、 A. macrocephala を用いるのが適切と考えられます。
【生薬名】ビャクジュツ(白朮)
【薬用部分】根茎
【用途】漢方処方用薬:健胃、整腸、利尿、止瀉(四君子湯、苓桂朮甘湯ほか)
【成分】精油:セスキテルペノイド(アトラクチロン)他
【原産地】中国