公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

アリマウマノスズクサ

(ウマノスズクサ科)

有毒植物

 

撮影日 2024-01-05

植物のある場所 温室

西日本や南西諸島の山地に、隔離的に分布する、つる性の多年草です。
花弁はなく、萼片は合着してラッパ状の「萼筒」となっています。萼筒の舷部(げんぶ:広がった部位)が逆三角形で紫褐色、萼筒内部が黄色いことが特徴的で、葉の類似するオオバウマノスズクサなどと区別ができます。
自生環境での開花期は初夏5-6月頃となりますが、当園では温室で栽培しており、冬から早春に開花するケースが多くなっています。
アリマは本種の発見地となった神戸市の「有馬」に由来します。
ウマノスズクサ属は、腎炎や尿路がんの原因となるアリストロキア酸を含む有毒植物です。一方でウマノスズクサ同様、本種もジャコウアゲハの食草としても知られます。ジャコウアゲハは、ウマノスズクサに含まれる毒成分を体内に蓄積し、鳥類などによる捕食を逃れていると考えられます。
【別名】ホソバウマノスズクサ
【分布】兵庫県六甲山系、九州北部(佐賀県・長崎県)、八重山諸島、台湾

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