季節の花(東京都薬用植物園)
スハマソウ
(キンポウゲ科)
準絶滅危惧(NT)
撮影日 2021-02-27
植物のある場所 ロックガーデン
休園中につき直接ご覧いただけませんが、今年の開花状況をご案内するため掲載しております。
落葉樹林などに多い常緑の多年草です。
基本種のミスミソウに対して葉の先端が丸みを帯びる型をスハマソウとしています。
気温が上がると、この写真よりも花が大きく開きます。なお、花弁に見えるものは萼片が色づいたもので、花弁はありません。
スハマソウ、ミスミソウともに太平洋側の個体が概ね白い花であるのに対し、日本海側ではピンク・赤紫色・青紫色など多彩な花色を示すことが知られています。
この仲間は「雪割草」の流通名で園芸植物としても発展していますが、野生個体が園芸目的等で採取されることにより減少しており、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧として扱われています。
(レッドリストではミスミソウと区別しておらず、ミスミソウとして記載されている)
【分布】本州東北南部以南(ミスミソウは四国・九州北部にも分布)