公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ボウフウ

(セリ科)

 

撮影日 2021-06-12

植物のある場所 漢方薬原料植物区

中国北部の冷涼な地域を原産とする多年草です。
わが国へは、江戸期享保年間に中国より苗が伝えられ、奈良・大宇陀の森野藤助(もりのとうすけ)の名を冠してトウスケボウフウとも称します。
花はセリ科に共通する複散形花序ですが、トウキやウイキョウの花序と比較すると疎らに広がった形態となって、独特の見た目を呈します。
【生薬名】ボウフウ(防風)
【薬用部分】根および根茎
【用途】漢方処方用薬:発汗、解熱、鎮痛(清上防風湯、防風通聖散、消風散ほか)
【成分】クマリン誘導体、クロモン誘導体、精油
【原産地】中国東北部~華北

新常用和漢薬集「ボウフウ」

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