公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ノリウツギ

(ユキノシタ科 新体系ではアジサイ科)

 

撮影日 2021-06-12

植物のある場所 有用樹木区(池付近)

林の伐採跡などに先駆的に生えることの多い落葉低木です。人の背丈を超えて5mほどの樹高に達することもあり、落葉小高木とする場合もあります。
アジサイと同属の植物(属を分ける見解もあります)で、花序が円錐形となるのがアジサイとの違いです。
樹皮部分に含まれる粘液成分を、和紙を漉くときに繊維が沈まないようにする粘剤「ねり」として用います。
「ねり」の原料植物としてはトロロアオイがよく知られますが、ノリウツギの粘液は高温期でも粘性を失わず、夏場の抄紙に向いているとされます。
【別名】サビタ、ノリノキ
【分布】サハリン、日本(北海道から屋久島にかけて)、台湾など

 ノリウツギ 一覧  ユキノシタ科 一覧  アジサイ科(新体系) 一覧 

和名検索        

▲このページの最上部へ