公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ヒヨス

(ナス科)

有毒植物

 

撮影日 2021-05-15

植物のある場所 製薬原料植物区(樽)

ただいま臨時休園中です
休園中につき直接ご覧いただけませんが、今年の開花状況をご案内するため掲載しております。

冷涼で乾燥した気候の地域に分布する一年草または二年草で、全草に腺毛と特異な臭気があります。
作用の強いアルカロイドを含む有毒植物であり、この植物を触れてしまった場合は、その手で口や目を触れたりせず、速やかに手を洗うことが必要です。
(同じナス科のベラドンナ、チョウセンアサガオ類、ハシリドコロなども同様に気をつける必要があります)
ヒヨスの中国産変種(シナヒヨス)の中国名が「莨菪」です。
ハシリドコロの根茎をロートコン(莨菪根)と称するのは、ハシリドコロを莨菪と誤認したためである可能性があります。
【生薬名】ヒヨス
【薬用部分】葉
【用途】鎮痛、鎮痙、鎮咳、アトロピン製造原料
【成分】アルカロイド(l-ヒヨスチアミン):抽出に伴い化学変化(ラセミ化)してアトロピンとなる
【原産地】ヨーロッパ、シベリア、ヒマラヤ、中国

 ヒヨス 一覧  ナス科 一覧 

和名検索        

▲このページの最上部へ