公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クズ

(マメ科)

 

撮影日 2022-09-14

植物のある場所 漢方薬原料植物区

秋の七草に数えられる、つる性の多年草です。今年は夏の天候のためか、7月頃に少し咲いたあとしばらく花が見られず、9月に入り再び咲いて、花数が増えてきました。
花は、大きな葉に隠れるように咲きます。また、ぶどうジュース(の人工香料)のような甘い香りをもつため、香りで開花に気づくこともあります。
果実を結ぶものはごく一部です。
根は太く、薬用として用いられるほか、デンプン質を葛粉(本葛粉)としても利用します。
【生薬名】カッコン(葛根)、カッカ(葛花)
【薬用部分】根(カッコン)、花(カッカ)
【用途】
  葛根:発汗、解熱、鎮痙(葛根湯)
  葛花:めまい、二日酔い(葛花解醒湯)
【成分】イソフラボン誘導体(プエラリン)等
【原産地】日本、中国、朝鮮半島

新常用和漢薬集「カッコン」

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