季節の花(東京都薬用植物園)
フクジュソウ
(キンポウゲ科)
有毒植物
撮影日 2025-02-07 見頃!
植物のある場所 有毒植物区、ロックガーデンほか
画像の花は園芸品種のフクジュカイ(福寿海)です。フクジュソウとミチノクフクジュソウの雑種起源とみられており、強健で栽培容易なため広く普及している品種です。
花は、陽の当たる日中に開き、夜間や、天気の悪い日は閉じています。明るい色彩が喜ばれ、福寿草、元日草などの縁起の良い名前で呼ばれる一方、生命にもかかわる強い毒性のあることでも知られています。
芽生えたばかりで黄色い花弁が見える前の状態は、フキノトウの出始めと似た姿で、しかも光沢があって、一見美味しそうに見える場合があります。これをフキノトウと誤認して食べ、重篤な中毒に至るケースがありますので、十分な注意が必要です。
【有毒部位】全草
【有毒成分】強心配糖体(シマリン、アドニトキシン)
【分布】北海道および本州
(キタミフクジュソウは北海道東部に多く、ミチノクフクジュソウは本州・九州、シコクフクジュソウは四国・九州に分布)