公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ハナノキ

(カエデ科 新体系ではムクロジ科)

絶滅危惧II類(VU)

 

撮影日 2025-03-28 見頃!

植物のある場所 有用樹木区

当園のシンボルツリーともいえる、2本のハナノキです。
カエデ属の中でも、葉の展開に先立って咲く紅色の花が目立つため、「花の木」の和名があります。
今春(2025年)は、ここ数年では花つきが良好で、晩秋の紅葉と並ぶ見頃となっています。
日本固有種で、愛知県北東部から岐阜県南部・長野県南部にかけての丘陵地や台地に散在する低湿地に特有の落葉高木です。雌雄異株で、当園のものは雄株です。
このような分布を示す植物は東海丘陵要素と呼ばれ、他にはモクレン科のシデコブシなども該当します。
自然分布域が限られることに加え、生育地における植林やゴルフ場建設などにより個体群の存続が危ぶまれるため、絶滅危惧植物に指定されています。
なお、新しいAPG分類体系ではカエデ科がすべてムクロジ科に統合されています。

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