公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ヒメウズ

(キンポウゲ科)

有毒植物

 

撮影日 2025-03-22 見頃!

植物のある場所 温室裏(鉢植)ほか

冬から春に葉を展開する、小型の多年草です。春、繊細な茎を立ち上げて、白色または淡いピンクの小さな花をつけます。
市街地の人工的な環境には稀で、さりとて山深いところにも生えず、人里近くの林縁や田畑の畔、河川堤防の草地などに多くみられます。
本種1種で、単型属のヒメウズ属を構成します。
オダマキにも近縁で、オダマキに特徴的な「距」が極めて小さいところを除けば、萼片と花弁のようすは似ています。このため、オダマキと同属とする文献もあります。
ただし、花はオダマキ各種よりも遥かに小さく、5mmほどのものです。
ウズ(烏頭)は、トリカブト類の親塊根に由来する生薬のことで、ときにトリカブト類そのものを指す言葉です。ヒメウズの塊根、あるいは果実の様子が、トリカブト類のそれの形ににて、ずっと小型であることに由来します。
トリカブトのような生命にかかわる猛毒ではありませんが、液汁が付着すると、かぶれる等の毒性をもちます。
【分布】日本(関東地方から九州)、韓国済州島・中国大陸
【有毒部分】全草
【有毒成分】プロトアネモニン

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