公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

オオミサンザシ

(バラ科)

 

撮影日 2020-10-13

植物のある場所 有用樹木区

春に純白の花を開いたオオミサンザシが、3cmほどの赤い果実を鈴なりにつけ、実りの季節を告げています。
サンザシ属の果実は、リンゴやナシと同様の構造をしており、子房周囲の萼筒部や花托が肥大したものです。このように子房以外の組織を含む果実は、偽果(ぎか)と呼ばれます。
偽果には消化を助ける作用があり、そのまま、あるいは縦または横に切って乾かして薬用とします。また砂糖などと混ぜて練った菓子(山査子餅)などに加工し食用としています。
【生薬名】サンザシ(山査子)
【薬用部分】果実(偽果)
【用途】漢方処方用薬:消化促進作用(啓脾湯ほか)
【成分】フラボノイド(クエルセチン)、酒石酸、ビタミンCなど
【原産地】中国

新常用和漢薬集「サンザシ」

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