公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ヒガンバナ

(ヒガンバナ科)

有毒植物

 

撮影日 2020-09-28

植物のある場所 林地ほか

開花期には葉がないことで知られるヒガンバナ。葉は開花後に伸び出し、光沢のある濃緑色で中央に白っぽい帯があり、越冬して翌年の晩春に枯れます。別名のマンジュシャゲ(曼珠沙華)はサンスクリット語由来です。
鱗茎の生薬名をセキサン(石蒜)と称し、含まれるアルカロイド類が鎮咳去痰や鎮痛などの作用も示します。しかし嘔吐、下痢、痙攣などを起こす作用も強く、一般には有毒植物と認識されているものであり、安易に用いることは危険です。
今年(2020年)は一部の咲き出しが早かったものの、その後の開花がゆっくりです。見頃のピークは9月最終週~10月初旬と思われます。
【原産地】中国。日本へは古代に渡来したと考えられる
【有毒部位】全草、特に鱗茎
【有毒成分】アルカロイド(リコリン、ガランタミン)他

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