公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ミツデカエデ

(カエデ科 新体系ではムクロジ科)

 

撮影日 2022-11-03

植物のある場所 水生植物区付近(池の橋のたもと)

三出複葉をもつ

10月下旬からの晴天と朝夕の冷え込みにより、園内の紅葉も鮮やかさを増してきました。
紅葉の代表格ともいえるカエデ類の葉といえば、指を広げた掌の形状を思い描きますが、中にはそうでない葉をつける種もあります。掌状にならない単葉をつけるヒトツバカエデやチドリノキ、そして複葉をつける本種ミツデカエデなどが該当します。
ミツデカエデは山地の沢筋などに多くみかける日本特産のカエデで、雌雄異株であり、葉身が3つに分かれた三出複葉をもちます。紅葉の美しさはイロハモミジなどにも比肩するものです。
複葉性のカエデ属としては本種のほか、同じく三出複葉をもつメグスリノキや、街路樹や庭木として植えられる北米原産のネグンドカエデ(和名:トネリコバノカエデ)が挙げられます。
【分布】北海道南部・本州・四国・九州中部

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