公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ミツバアケビ

(アケビ科)

 

撮影日 2023-04-01

植物のある場所 漢方薬原料植物区(アケビ棚)ほか

つる性の落葉樹で、他の高木にからみついて生育します。
ミツバアケビはその和名の通り3枚の小葉からなる複葉をもち、花はアケビよりも濃い紫色で雌雄異花、春の展葉とほぼ同時に開きます。
秋に熟して裂開する果実は外皮の紫色が美しく、アケビよりも大型です。このため青果用に栽培・流通する「あけび」には本種がよく用いられます。
薬用植物としては、アケビとともに生薬のモクツウの基原植物となっています。
【生薬名】モクツウ(木通)
【薬用部分】つる性の茎
【用途】漢方処方用薬:尿路疾患用薬(五淋散・加味解毒湯ほか)
    また、むくみ等に煎用、配合剤の原料とする。
【成分】サポニン類(アケボシド)ほか
【分布】北海道から九州、中国

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