季節の花(東京都薬用植物園)
テンダイウヤク
(クスノキ科)
撮影日 2023-03-20
植物のある場所 漢方薬原料植物区
花色は淡緑色~淡黄色で、あまり目立ちません。
テンダイウヤクに関しては、今からおよそ2200年の昔、秦の始皇帝の命をうけて日本に長生不老の仙薬を求めたという「徐福伝説」が日本各地で伝承されています。
伝説によれば、日本国内で見出されたというストーリーになっていますが、実際のところは中国南部原産であり、日本へは江戸期(18世紀前半)の享保年間に薬用としてもたらされ、暖地を中心に栽培され、一部が野生化しているものと考えられています。
【生薬名】ウヤク(烏薬)
【薬用部分】根
【用途】漢方処方用薬:強壮・健胃・鎮痛など(烏薬順気散ほか)
【成分】精油(ボルネオール、リンデラン)、アルカロイド(ラウロリトシン)
【原産地】中国南部