公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

センダン

(センダン科)

 

撮影日 2024-12-17 見頃!

植物のある場所 林地(奥)

温暖な地域を原産とする落葉高木です。古くから植栽され、それらから発芽して野生化しているため、もともとの分布域よりも広い地域に見られ、東京近郊でも河原や林縁などに野生化個体が見られます。
初夏に群れ咲く淡紫色の花や、2-3回羽状複葉の繊細な雰囲気から、暖地の街路樹や庭木に使われることもあります。
果実は初冬にクリーム色に熟します。えぐみが強いと思われ、冬の初め頃は鳥たちも素通りするようですが、やがてヒヨドリなどが食べて種子散布に寄与するようです。
センダンと聞いて連想するのが、諺の「栴檀は双葉より芳し」かもしれませんが、これはビャクダン科のビャクダン(白檀、サンダルウッド)のことを指しています(温室にあります)。
【生薬名】クレンピ(苦楝皮)、クレンシ(苦楝子)
【薬用部分】クレンピ:樹皮、クレンシ:果実
【用途】クレンピ:寄生虫の駆虫、クレンシ:駆虫、鎮痛、ひび・あかぎれ
【成分】苦味トリテルペンほか
【分布】四国、九州、小笠原、沖縄から中国大陸南部

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