公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

サンシュユ

(ミズキ科)

 

撮影日 2024-12-10 見頃!

植物のある場所 有用樹木区ほか

今年(2024年)は、気候のせいか、サンシュユの結実数が少なく、例年の鈴なりと比べると、少々さびしい感じも受けますが、それでも、冬の訪れとともに、真紅の輝きを増しています。
植物学者の牧野富太郎博士は、この様子に「アキサンゴ」の名を与えました。
枝先に見えている、玉ねぎのような形をした黄褐色の芽は、花芽(はなめ、かが)であり、来年の早春には、ひとつの花芽から20個程度の黄金色の小花を開きます。
わが国へは享保年間(1720年頃)にもたらされ、小石川御薬園に初めて植えられたとされ、以来、庭園樹や公園樹、ときには街路樹としても親しまれています。
【別名】ハルコガネバナ、アキサンゴ
【生薬名】サンシュユ(山茱萸)
【薬用部分】偽果の果肉
【用途】漢方処方用薬:強壮・収斂(八味地黄丸)
【成分】イリドイド配糖体(ロガニンなど)、有機酸、テルペン類など
【原産地】朝鮮半島、中国

新常用和漢薬集「サンシュユ」

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