公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

クソニンジン

(キク科)

 

撮影日 2021-09-27

植物のある場所 製薬原料植物区

全草に特異な匂いを持つ一年草で、茎は直立・分枝し高さ1-2mに達します。
クソニンジンとは随分な和名ですが、ヨモギ属であり、その匂いは決して悪い部類ではありません。
9月下旬に入って開花し、黄色い微小な頭状花序を多数つけています。ヨモギ属は風媒花として進化した、キク科の中でも珍しいグループであり、開花といっても目立った花はつけません。
この植物の抗マラリア作用の研究で、2015年のノーベル医学・生理学賞を受賞した屠 呦呦(ト・ユウユウ)博士の功績は記憶に新しいところです。
【生薬名】オウカコウ(黄花蒿)
【薬用部分】全草
【用途】抗マラリア薬「アルテミシニン」の抽出原料。また解熱、皮膚のかゆみ止めにも用いる。
【成分】セスキテルペン(アルテミシニン)
【原産地】アジア〜東欧原産、日本国内に帰化

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