公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ミヤギノハギ

(マメ科)

 

撮影日 2021-09-27

植物のある場所 有用樹木区(ロックガーデン隣接側)

秋の七草のひとつ「ハギ」は総称であり、どれか1種の植物を指す名称ではありません。通常、マメ科ハギ属の中で比較的目立つ花を咲かせる低木ないし半低木(多年草と低木の中間)のグループを指し、日本のハギ属自生種のうち10種あまりが該当します。
ミヤギノハギは高さ2mほどになり、枝は弓なりに下垂し、長い花序に多数の花をつけ、個々の花の内側の花弁(竜骨弁)が長く突出する特徴があります。ハギ類の中でも優美で豪華な外観から、公園、庭園などに植栽され親しまれています。植栽されているミヤギノハギは地上茎が1年で枯れ、毎年地表から萌芽する多年草型で、花のあとにほとんど結実しないものが多く、挿し木繁殖された園芸品種である場合が多いようです。
和名となっている宮城県には野生しないとみられ、その由来については諸説あります。北陸地方を中心に分布するケハギから人為的に選抜されたとする見解や、西日本(静岡・富山以西、四国、九州)から朝鮮半島、中国大陸東部に分布するビッチュウヤマハギの園芸化であるとする見解などが提示されています。

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