冬に果実が赤く熟し、お正月の飾りとして親しまれるマンリョウの花は、梅雨末期から真夏の蒸し暑い林床で、ひっそりと咲き出します。この花が結実し、およそ半年かけて、あの赤い艷やかな果実となります。
比較的暖かい地方の、樹林下などに生育する常緑低木です。実生繁殖力が強く、果実が鳥に食べられて種子散布され、思いがけない場所に生えてくることもあります。
葉緑体DNAにもとづく分類体系では、サクラソウ科に分類されています。
【原産地】本州関東以西、四国、九州、沖縄