季節の花(東京都薬用植物園)
キバナオウギ
(マメ科)
撮影日 2024-07-23
植物のある場所 漢方薬原料植物区
日本にはキバナオウギそのものは分布しませんが、北日本および中部地方の高山に、近縁種(変種に位置づける場合あり)のタイツリオウギが生育します。
花は淡黄色で、10-20個ほどが総状花序となってつきます。個々の花は蝶形花で、あまり大きく開かない咲き方です。
見た目がさほど似ていないものの、水田の緑肥としてなじみ深かった、越年草のゲンゲ(いわゆるレンゲソウ)とは属が同じで、マメ科の中では近い仲間となっています。
【生薬名】オウギ(黄耆)
【用途】漢方処方用薬:止汗、利尿、排膿、体力回復作用(黄耆建中湯、補中益気湯ほか)
【成分】サポニン類(アストラガロシドI-VII)、イソフラボン類(フォルモノネチン)ほか
【原産地】中国大陸、朝鮮半島など