季節の花(東京都薬用植物園)
ボウフウ
(セリ科)
撮影日 2024-06-25
植物のある場所 漢方薬原料植物区
わが国へは、江戸期享保年間に中国より苗が伝えられ、奈良・大宇陀に薬園を開設し、本種をはじめ各種の薬用植物を栽培した森野藤助(もりのとうすけ)の名を冠して、トウスケボウフウとも称します。
花はセリ科に共通する複散形花序ですが、トウキやウイキョウの傘型の花序と比較すると、小花序の枝が長く疎らに広がった形態となって、独特の見た目を呈します。
【生薬名】ボウフウ(防風)
【薬用部分】根および根茎
【用途】漢方処方用薬:発汗、解熱、鎮痛(清上防風湯、防風通聖散、消風散ほか)
【成分】クマリン誘導体、クロモン誘導体、精油
【原産地】中国東北部~華北