公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

モミジアオイ

(アオイ科)

 

撮影日 2024-07-13

植物のある場所 民間薬原料植物区(草星舎付近)

北米大陸原産の大型の多年草で、明治初期に日本へ伝来したとされます。
茎は2mほどに直立し、掌状に深く裂ける葉を、モミジの葉になぞらえたのが和名の由来です。ただし本種の葉は互生します(モミジは対生)。
花が咲く前の様子が、アサ(大麻草)に若干似るため、アサ比較植物として植栽しています。
フヨウやハイビスカスに似た真紅の花を咲かせます。5枚ある花弁の幅が狭く、互いに離れているのが本種の特徴です。花色には他に純白もあります。
20cmを超える大きな花ですが一日花で、毎日新しい花に咲き代わります。このため、ツボミの育ち具合によっては咲かない日が生じる可能性もあります。
なお、モミジアオイの名称で園芸的に流通する花の中には、花弁の幅が広くて互いに接するものがありますが、それらは近縁のアメリカフヨウ等と交配された園芸品種です。
黄色い花をつけるトロロアオイの黄蜀葵(おうしょっき)に対して、本種には紅蜀葵(こうしょっき)の別名、雅称もあります。
【原産地】北米大陸東部

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