公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ムクロジ

(ムクロジ科)

 

撮影日 2021-11-24

植物のある場所 有用樹木区(草星舎やや奥)

ムクロジの黄葉はピークを過ぎましたが、落葉後も残る、透明感のある飴色の果実が特徴的です。この果皮はサポニンを多量に含み、洗剤やシャボン玉に用いることができます。
葉は羽状複葉で、頂小葉をもたないため偶数羽状複葉と呼ばれます。ただし左右の側小葉がきちんと対にならず、ズレていることも多いため、数えてみると偶数とは限らないことがあります。
アジアの暖かい地方に広く分布する落葉高木です。日本の里で身近にみられるものは植栽由来のものも多いと思われます。
種子は黒くほぼ球形で、羽根つきの「玉」に使われます。
最近のAPG分類体系においては従来のトチノキ科、カエデ科がムクロジ科にまとめられたため、ムクロジ科は世界に140属1,900種を擁する大きなグループとなりました。
【分布】本州茨城県・新潟県以南、四国、九州、沖縄、東南アジア、南アジア

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