公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ビャクブ

(ビャクブ科)

有毒植物

 

撮影日 2022-08-16

植物のある場所 民間薬原料植物区

中国原産の多年草で、わが国へは江戸時代に持ち込まれました。学名(種小名)にはjaponicaが付きますが、日本の原産ではありません。
茎は初め直立し、ある程度伸長するとつる性を示し、葉は5本の葉脈が目立ちます。花は4数性(花被片・雄しべとも4個)で葉と同じような緑色をしています。
この渋い花を茶花として利用するなどの観賞用の需要もあり、近年ではリキュウソウ(利休草)と称して、切花・葉ものとして生産されています。
ビャクブ科は単子葉類の科で、アジア、オーストラリア、北アメリカに分布する、4属35種ほどの小さなグループです。
【生薬名】ビャクブ(百部)
【薬用部分】肥大した根(塊根)
【用途】ノミ、シラミ、寄生虫類の駆除
【成分】アルカロイド(ステモニン、ステモニジンなど)
【原産地】中国中部~南部

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