季節の花(東京都薬用植物園)
カワラケツメイ
(マメ科)
撮影日 2022-08-16
植物のある場所 民間薬原料植物区
花は、マメ科によくある蝶形花にはならず、概ね同じ大きさをした5枚の花弁が判る形状をしています。
自然度の高い河原の砂礫地などでは普通にみられますが、都市部を中心に減少が著しく、自治体によっては絶滅危惧植物に位置づけていることもあります。
また近年、外見のよく似たアレチケツメイ(北アメリカ~西インド諸島原産の外来種)が東海地方~関東地方を中心に広がっており、本種との競合が懸念されます。アレチケツメイは5枚の花弁のうち下側の1枚が特に大きいことで区別できます。
【生薬名】サンペンズ(山扁豆)
【薬用部分】果実のついた地上部
【用途】利尿作用があり、民間療法で煎じて用いる。弘法茶・豆茶・浜茶などの名前で、全草を乾燥して煎ったものを茶として飲用する。
【成分】アントラキノン類、フラボノイドなど
【原産地】日本(本州~九州)、朝鮮半島、中国大陸東部など