季節の花(東京都薬用植物園)
アミガサユリ
(ユリ科)
撮影日 2024-03-16
植物のある場所 漢方薬原料植物区、林地ほか
薬用部分は、地中にある鱗茎(いわゆる球根であるが、根ではなく、葉が特殊化したもの)で、二枚貝のような形状であることから、生薬名をバイモ(貝母)といいます。ときに、この植物そのものもバイモとかバイモユリと呼ばれます。
蔓性植物ではないにもかかわらず、葉の先端が巻きひげとなって近くのものにつかまる性質があり、柔らかい茎が倒伏するのを防ぐのに役立っているようです。
【生薬名】バイモ(貝母)
【薬用部分】りん茎
【用途】漢方処方用薬:鎮咳、去痰、消炎作用(滋陰至宝湯ほか)
【成分】ステロイドアルカロイド(ベルチシン、フリチリン、ペイミンなど)
【原産地】中国