公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ノウルシ

(トウダイグサ科)

有毒植物準絶滅危惧(NT)

 

撮影日 2024-03-28

植物のある場所 有毒植物区

日本固有種の多年草で、春に芽生えて開花、結実し、夏には地上部が枯れる性質があります。
花序にみられるトウダイグサ属特有の「腺体」が黄色、周辺の葉(苞葉)が明るい萌黄色で、遠方から眺めても独特の色合いで目立ちます。
平野部の低湿地で日当たりの良い場所を好み、そのような場所は都市の発展にともない開発されがちであることから、準絶滅危惧にランクされています。
関東地方では、さいたま市桜区の「田島ヶ原サクラソウ自生地」に大きな群落があって保護されており、サクラソウとともに咲いている様子を見ることができます。
植物体を傷つけるとにじみ出る乳液には毒性があり、皮膚のかぶれを引き起こすことから、「野の漆」の和名を持ちます。
【分布】北海道から九州

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