公益社団法人東京生薬協会公益社団法人東京生薬協会

季節の花(東京都薬用植物園)

ツノゴマ

(ツノゴマ科)

 

撮影日 2023-08-05

植物のある場所 ふれあいガーデン

北米大陸原産の一年草です。茎や葉の表面には腺毛(分泌物を出す毛)が密生し、触れればベタつき(触れないことをおすすめします)、近づくだけでも青臭いような特異な匂いを感じます。
花は総状花序につき、花冠はピンクで、内側に黄色の蜜標をもちます。果実には湾曲したツノがあり、先端が尖って鉤爪状になります。果実が若いときは肉質で柔らかく、ピクルスなどにして食用とする例もあります。
果実が成熟するにつれ、木質化し硬くなり、さらに2つに裂開して「鉤爪」が2本になります。これが動物の被毛などに絡まって種子散布されるのですが、鉤爪の先端は鋭利で、動物やヒトの負傷の原因ともなるため、英語名は「悪魔の爪」(Devil's claw)、またタビビトナカセ(旅人泣かせ)という異名もあります。独特の形状を活かして装飾品に用いることもあります。
【原産地】北米大陸(合衆国南部からメキシコ)

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